彼らは憤りをもってもろもろの民を 絶えず撃っては打ち、 怒りをもってもろもろの国を治めても、 そのしえたげをとどめる者がなかった。
あわれみを行わなかった者に対しては、仮借のないさばきが下される。あわれみは、さばきにうち勝つ。
主なる万軍の神は言われる、 高ぶる者よ、見よ、わたしはおまえの敵となる、 あなたの日、わたしがおまえを罰する時が来た。
地に住む民はすべて無き者のように思われ、 天の衆群にも、 地に住む民にも、 彼はその意のままに事を行われる。 だれも彼の手をおさえて 「あなたは何をするのか」と言いうる者はない。
北のすべての王たちの遠き者、近き者もつぎつぎに、またすべて地のおもてにある世の国々の王たちもこの杯を飲む。そして彼らの次にバビロンの王もこれを飲む。
見よ、わたしは北の方のすべての種族と、わたしのしもべであるバビロンの王ネブカデレザルを呼び寄せて、この地とその民と、そのまわりの国々を攻め滅ぼさせ、これを忌みきらわれるものとし、人の笑いものとし、永遠のはずかしめとすると、主は言われる。
わざわいなるかな、 おのれ自ら滅ぼされないのに、人を滅ぼし、 だれも欺かないのに人を欺く者よ。 あなたが滅ぼすことをやめたとき、 あなたは滅ぼされ、 あなたが欺くことを終えたとき、 あなたは欺かれる。
わが手は巣を取るように、 もろもろの民の富を得た。 またわたしは人々が捨てられた卵を集めるように、 全地を取り集めた。あるいは翼を動かし、 あるいは口を開き、 あるいはぺちゃくちゃ言う者もなかった」。
主に向かっては知恵も悟りも、 計りごとも、なんの役にも立たない。
神はその怒りをやめられない。 ラハブを助ける者どもは彼のもとにかがんだ。
そこで主はカルデヤびとの王を彼らに攻めこさせられたので、彼はその聖所の家でつるぎをもって若者たちを殺し、若者をも、処女をも、老人をも、しらがの者をもあわれまなかった。主は彼らをことごとく彼の手に渡された。
主は悪い者のつえと、 つかさびとの笏を折られた。
わたしがどんなに嘆くかを聞いてください。 わたしを慰める者はひとりもなく、 敵はみなわたしの悩みを聞いて、 あなたがこれをなされたのを喜んだ。 あなたがさきに告げ知らせたその日をきたらせ、 彼らをも、わたしのようにしてください。
それで、彼はいつまでもその網の獲物を取り入れて、 無情にも諸国民を殺すのであろうか。
貧しい民を治める悪いつかさは、 ほえるしし、または飢えたくまのようだ。
すべてその周囲にある者よ、 またその名を知る者よ、 彼のために嘆いて、 『ああ、強き笏、麗しきつえは、 ついに折れた』と言え。
また、酒は欺くものだ。 高ぶる者は定まりがない。 彼の欲は陰府のように広い。 彼は死のようであって、飽くことなく、 万国をおのれに集め、 万民をおのれのものとしてつどわせる」。